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愛しの富士~『富士山過激派』とナンバープレートの話

歌川広重 「浅草田甫酉の町詣」のネコと富士

「富士山」が好き。そうはっきりは言わなくとも、その姿を見れば感嘆したり、よい気分になる人は多いのではと思う。筆者も例外ではない。電車やバスなどの車窓から、あるいは旅行先で、その山を見つけることで、幸先がいいように感じる。

静岡県には、『富士山過激派』なるものが存在するという。富士山愛の強い人たちのことで、静岡県の東部に多くいるらしい。とはいっても、マンガの中の話で、真偽のほどは定かではない。静岡県にいる知り合いは、西部と伊豆なので、今のところ確認はできていないが。

そんな『過激派』がいるくらい、富士山に思い入れのある静岡県民だが、忘れてはならないのが、同じく富士山をゆずらない山梨県民のことだ。

富士山は、静岡と山梨の両県にまたがっている。その2つの県民ではなくとも、富士山をめぐる両県の小競り合い(あえての表現です。苦笑)は、耳にしたことはあると思う。表富士と裏富士という表現や、どちらの県から見た富士のほうがきれいか。あるいは、富士山は、どちらの県に所属するか。地元愛の強い人たちの究極の地元自慢合戦。

ふと思ったのは、車のナンバープレートのこと。ご当地ナンバーである「富士山ナンバー」は、静岡県内の管轄だと思い込んでいた。よく山梨が、このナンバー(富士山)をゆずってくれたものだと。

しかしながら、これが大きな勘違いだった。

結論として、山梨県は静岡県に「富士山」ナンバーをゆずっていない。

この2つの県には、「富士山ナンバー」を管轄している運輸局があり、申請できる対象地域も両県にあるのだ。 ***「富士山ナンバー」の交付について

交付対象地域の欄外に、こんな表現が。

    「※ 複数の運輸支局をまたいだナンバー交付は、初めてのケース」

富士山をめぐる暴動(あえての表現です)が起きぬよう、国も配慮しているようです。

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