場所を指定する時、駅の改札名は大事だ。
待ち合わせにしても、駅も駅の改札も1つなら、「✕✕駅の改札で」で話は済むが、都市のターミナル駅ともなれば、乗り入れの鉄道会社が複数あるし、改札も1ヶ所ではない。どの路線の何改札かをきちんと指定しなければ、まずい。
新宿駅なら、JRなのか、小田急なのか、京王なのか、丸の内線なのか、大江戸線なのか・・・。そして、何改札なのかで、場所が全然違ってくる。あとは、改札の範囲が広いとかなら、改札の「どこ」かをいわなければならないが、それは置いといて。
裏を返せば、おおよそ、「駅名と改札名で」その場所は特定できる、ということだ。異なる鉄道会社(路線)でなければ、同じ駅なら、改札名が固有の場所を示す、と。
ところが。
JR新宿駅の改札は、「東」「中央東」「西」「中央西」「南」「東南」「新南」「甲州街道」「ミライナタワー」と9つの名称がある。そのうちの「西」改札は、東西に長いのため、ピンポイントでその場所が指定できるかといえば微妙ではあるが、ふつうに考えれば、9つの改札の名称に呼応するのは9つの場所であろう。が、JR新宿駅の改札は、10あるのだ。
9つの名称に対して、10の場所。反則だ。
待ち合わせの場所を、JR新宿駅の「中央西改札」に指定されたとしたら、知っている人なら「小田急側?京王側?」と聞くだろう。けれども、「小田急側」あるいは「京王側」しか知らなければ、知っている方の改札にむかうのではないだろうか。果たして「待ち合わせ」は成立するのか。まあ、それは神様のみぞ知る、なのかもしれない。
今は、スマホという武器があるので、「待ち合わせ」に対する気構えがゆるく、会えなかったら連絡すればいいやと考えることも多かろう。それもありだけれど。貴重な時間を、場所探し、人探しでロスするのは、なんともったいないことか。とも思う。
脱線しましたが。
JR新宿駅の「中央西改札」に関しては、その名称に呼応する場所が2ヶ所、「小田急線側」「京王線側」にあることを覚えておきたい。
『待ち合わせは、JR新宿駅の「中央西改札」』と言われたら、必ず、『どっちの?』と聞くのをお忘れなく。
京王線側にあるJR「中央西改札」(上)
小田急側にあるJR「中央西改札」(下)