高速道路のオアシス。一息付ける場所が、SAでありPAだ。トイレ休憩だけではない、楽しみな場所でもあるのだが。
寄居町に恨みはないが、「寄居PA」にはいい思い出がない。
以前、「寄居PA上り」は、『星の王子様』のショップがあった。『王子様』ファンには申し訳ないけれど、おにぎりも饅頭も売ってない売店には、本当にがっかりした。高速バスを使って、首都圏に戻る時の休憩地点である「寄居PA上り」では、小腹を満たすことが出来ないのだから。下りの休憩場所は、「上里」なのに。雰囲気はいいが、お腹は満たされない。バスの休憩時間では、レストランにも入れない。花より団子の人間には、高速バスでなければ、立ち寄らずにスルーしたい「PA」の筆頭だった。
そんな『星の王子様』も、2020年には撤退したらしい。
自家用車で、関越道を通っていた時、気の迷いで「寄居PA」に立ち寄った。『王子様』の「上り」ではない、今度は「下り」だ。いい印象のない「上り」ではないし、「寄居PA」の良い上書きができれば、そんな思いもあっての休憩。
珍しいものが目に入った。焼き芋の自販機だ。気のせいか、なんとなく怪しい雰囲気がするも、500円投入。
第一印象はおろそかにできないと思った。焼き芋は出てこない、お金は戻ってこないで、損した気分と悪い上書きで、またもや「寄居PA」(今度は下り)を後にする羽目になった。
上りの「寄居PA」は、コンビニとシャワー施設が併設されている場所になった。『王子様』はいないので、立ち寄る選択肢のひとつにはなると思う。
一方、下りはどうか。焼き芋もお金も出てこなかった自販機はどうなったのか、好奇心に負けて寄ることにした。
あの不届きな自販機は、もうないのではと思ったら。
あった!!
自販機の場所も、目立ついい場所に移されている。前は、隅っこだったのに。自販機自体も、ちゃんとしたものになってる気がする(定かではないが)。
お金を入れたら、今度はちゃんと出てきた。
感無量。
ちゃんと買えた自販機の焼き芋
こうして、「寄居PA」への苦手意識は、克服されつつある。