今回は以前から気になっていたタイムラプス専門のカメラであるbrinno TLC200 PRO(ブリンノ TLC200 プロ)についてレビューしたいと思います。
brinno TLC200 PRO とは何か。
まず初めにそもそも brinno TLC200 PRO とは何かを説明します。 brinno TLC200 PRO とはタイムラプス動画を撮影するためのカメラで、本格的なタイムラプス動画を手軽に撮影できるカメラです。タイムラプスとは長時間かけて撮影した映像を早送りで再生したような動画が作成できるものです。スローモーションの逆ですね。
花が咲いてしおれるまでの動画など見たことありませんか?あれです。
以前は一般的なものではなくプロの世界で使用されるような技術だったのですが、最近ではあっという間に簡単に素人でも作成できるようになっているのです。
特に、みなさんご存じの通り最近はスマホのカメラ機能で簡単に撮影できしまいます。
なぜ brinno TLC200 PRO を買ったのか。
上述したように現在ではスマホを使用すればいとも簡単にタイムラプス動画が作れてしまうのですが、ではなぜ私はこの brinno TLC200 PRO を買ったのかですが、理由はざっくりというとタイムラプス動画を撮るには時間がかかるためです。ご存じのようにタイムラプス動画は長い時間の経過を必要とするので数時間撮りっぱなしにすることはざらなんですね。ということは、途中で電話を掛けたくなっても、ネットで調べ物をしたくなっても、スマホを使うことはできないため、いちいち中断しなくてはならなくなるのです。
これが最大の理由です。
ほかにもその場を離れなくてはならなくなったりしても困るのでトイレにも行けません。まあ、トイレに行くのは良いとしてもトイレから帰ったらスマホが無い!なんてことにもなりかねませんからね。
スマホでとれるのはある程度の長さ=見張っていられる長さまでが限界かなといった感じです。
brinno TLC200 PRO の特徴。
次に、このカメラの機能や性能を見ていきましょう。
特徴は素人が手軽に本格的なタイムラプス動画を楽しめるところです。
具体的に見ていきましょう。
HDR機能を搭載!
まず何といってもHDR機能が付いていることです。HDR機能とはハイダイナミックレンジ合成(high dynamic range imaging)といって、撮った映像を多層的に重ねて処理することで暗がりの場所などでも人が見てキレイに撮れていると感じるように仕上げてくれる機能のことです。
プロであればそれなりの仕上がりを求められますが、素人が趣味でお手軽に楽しむにはとてもありがたい機能です。
暗がりの撮影にももってこい!
HGR機能を搭載していることで平たくとった場合でも色調の調整や明るさの調整も自動でなされるため、めっちゃきれいな映像が撮れます。こういうの撮ってみたかったという映像が簡単に撮れますよ!
操作が超簡単!
実際に使えばわかりますが、ボタン1つで撮影をスタートして停止できます。これ以上ないくらいの簡単さであるため、あれこれ設定に悩まず使用できます。基本的には撮影ボタンを押してスタート、もう一回押して(長めに)終了です。
細かい設定もできる。
かといっても細かい設定ができないと困りますが、そこはプロ仕様であるためちゃんとできるようになっています 笑
細かい説明は別の項でするとして、撮影時間の設定からタイマー設定を活用した定時定点観測からホワイトバランスのモードからレンズの変更から何から設定できます。
省電力でバッテリーの持ちも良い。
このbrinno TLC200 PROは単三電池×4本で動くのですが、電池の持ちが気になるところですよね?
これも心配いりません。撮影間隔によって変わるのですが、最短間隔のASAP(As Soon As Possible)モードで0.3秒間隔でしようしても24時間持つスペックになっています!というか、0.3秒間隔で撮るのってタイムラプスって言えるんですかね…笑
逆に24時間に一度の撮影間隔だと45日もつ計算になっています。5分間隔で撮影しても1か月前後は持つし、通常利用するには何の問題もないと思います。
外部電源接続もOK!
それでもバッテリーはちょっと心配だという方は外部電源の投入も可能ですのでその気になればスタミナの無尽蔵化も可能です。マイクロUSB端子を使用することでDC5V電源が使えます。
広角レンズ搭載
タイムラプス動画はランドスケープでの撮影も多いため広角レンズによるスーパービューも欲しいところですが、このカメラには112° (720P)の広角レンズが標準装備されている。画質も1280 x 720 (16:9)とハイビジョンの仲間入りをしており悪くないです!
付属品は?
今度は製品の箱の中身を見てみましょう!
箱を開けると・・・
なんかiphoneっぽい感じでちょっとかっこいい!
説明書が入ってます。
クイックガイドと詳細な説明書で各国翻訳です。
もちろん日本語でも書かれてます。
カメラ本体です。
思った以上に軽いです。
その他の付属品です。
最初からバッテリーが付属しているのは良いですね。しかも昔は良くあったケチケチバッテリーのマンガン電池ではなくちゃんとしたTOSHIBAのバッテリーじゃないですか!
SDカードは8Gバイトのものがついてます。
隣の銀色の棒みたいな物はフォーカスを手動で調整するためのものです。超精密ドライバーのような細さなのですぐに舐めてしまわないか心配です。。。
あとはなぜかキャップの予備?がついていました 笑
製品のスペックは?
名称 | 内容 |
---|---|
モデル名 | TLC 200 PRO |
液晶画面 | 1.44㌅TFT |
防水性 | 別売専用ケースあり |
タイムラプス | タイムラプス動画の自動制作 |
ストップモーション | オプションあり |
モーション起動 | オプションあり |
タイプ | 1/3㌅ HDRセンサー |
ダイナミックレンジ | 115dB |
解像度 | 1.3メガピクセル |
光感度 | 3650mV/lux秒 |
タイプ | CS Mount |
F値 | F2.0 |
画角 | 112° |
焦点距離 | 19㎜ |
撮影距離 | 1cm~∞(ただし手動でフォーカス) |
シーン | 晴天、夕暮れ、曇天、月夜、星空など |
ホワイトバランス | 自動、太陽光線、曇り、室内灯など |
カスタム設定 | 露出、鮮やかさ、コントラストなど |
映像データ | AVIデータ |
解像度 | 1280×720 |
写真データ | JPEG |
解像度 | 1280×720 |
メモリカード | SDカード(32Gまで拡張可能) |
撮影間隔 | 0.3秒(SDカードの性能による)~24時間 |
電池 | 単三電池×4 |
外部電源 | DC5V(マイクロUSB端子) |
スタミナ | 約40日間(撮影方法により変わる) |
大きさ | 6.4センチ×10.6センチ×4.6センチ |
重さ | 140グラム(バッテリー抜き) |
対応温度 | 摂氏:0~45° |
カラー | 黒色のみ |
使用してみていまいちだった点。
とっつきやすくて簡単にタイムラプスが取れて良い反面、いまいちだった点についても記します。
画質は悪くないのだが…。
まずは、画質、まあ悪くはないのですが4Kが当たり前の現在では慣れてくると720Pでは少し物足りなくなります。
4Kばっかり見てるとどうしてもね、でも細部を詳細に見ないものであれば違和感は全くないですね。
上の動画を見ていただければよいのですが、ぽっととった感じでもそれなりにいけます。
充電じゃないんかーい
これもよし悪しですが、単三電池かい!
まあ、撮る分には問題ないのですが、毎回電池残量の様子が気になるのでそこがめんどいといえばめんどい。
下手にバッテリーの持ちが良いので中途半端な残量の時に困りそう。
ん、エネループ使えって話ですかね。
微妙なサイズ感
DJI Osmo Pocketのような優秀な製品が出てくるとサイズ感的にデカく感じてしまう。
防水ケースという鎧をまとえばそう簡単にはくたばらない感じがするので良い意味でも悪い意味でも武骨に使うものであると割り切って使用するに限るって感じです。
フォーカスが手動
これはどう考えるかなのですが、頻繁に焦点距離を変えたい人にとってはマイナスになりかねないですね。
風景画や近い距離など決まった焦点距離で撮るのであれば特段の問題もないと思いますが、そうでない場合はこれもめんどくさくなりますね。
結局どんな場合に向く製品なのか
早い話、武骨にタイムラプスを使用したい人には向いている製品だと思います。
防水ケースをまとい荒野に設置しても耐えてくれる感じです。
自分のスマホやDJI Osmo Pocket、GoProなどかなり高価なデバイスを投入するにはちょっとリスクのある場所に設置するにはちょうど良い製品です。